音というのは、壁や床あるいは地面からも侵入してきます。
しかしながら音の出入りはやはり窓からの侵入が断然多いです。
防音の事を考えるのなら窓の事を考えるのは必要不可欠なのです。
では遮音という点から考えたときもっとも効果があるのはどうような窓でしょうか?
音が聞こえてくるのは二つの原因があります。
1、窓の隙間から音が漏れること
2、窓ガラスが音圧を受けて振動し反対側に音を伝えること
つまりこの二つの原因に対して対策をとらないといけません。
意外かもしれませんが 窓から侵入する騒音の多くは、窓ガラスから伝わるものよりも、サッシの隙間から縫うように入り込む方が圧倒的に多いのです。 サッシには、窓をスムーズに開け閉めするために、隙間ができています。外からみた限りでは隙間など見あたりません。ですが、アルミサッシの下枠の中には、ガラス戸をスムーズに開閉するために戸車が入っています。その部分が、騒音が侵入する絶好の通り道となってしまうのです。窓の防音対策をする場合、窓ガラスについて検討する前に、サッシのスキマ対策を検討することが大切なのです。
ではサッシの隙間を埋めるためにはどうすれば良いのでしょうか?
方法は二つあります。
①今あるサッシを隙間の少ないタイプの防音用サッシに交換する方法
けれど、今あるサッシを交換することは簡単にはいきません。外壁の中までサッシ枠が入り込んでいるので、今あるサッシを取り外すことは簡単なことではなく、費用と手間がかかるのです。
外壁を切断したりする必要があるため、だいたい2~3日はかかる工事になります。
②今あるサッシはそのままにして、その内側(室内側)に隙間のでにくい後付けタイプの二重窓(二重サッシ)を設置する方法です。
当社としては②のほうをオススメしています。「窓が2つになるから単純にそれだけ音が少なくなる」ということではなくて、新たに取り付ける窓自体に気密性(密着性)の高い窓を使用するから音が減ると考えてください。
もちろん今ある窓自体も防音効果を発揮するには重要です。できるかぎり隙間を塞ぐことで、室内まで音が入ることや、室外に音が漏れることを防ぎます。
二重サッシを詳しく知りたい方はこちら
こちらも二つの方法があります
①原則的に厚いガラスほど遮音性が良いので、今あるガラスを厚いガラスに変更する
②防音合わせガラスに変更する←オススメです
ガラスは音に弱い、という常識をくつがえすガラスがあります。
防音ガラスは2枚以上のガラスで特殊中間膜を挟みこんだ合わせガラスです。騒音によって起こる振動を熱に置き換え、音の波を消滅させる原理を用いたものです。これにより、音域全体を高度な遮音性能でカバーします。さらに、サッシとの併用により、一重窓でも優れた防音性能を発揮します。
車や工事など外部からの騒音を防ぎ、静かな生活空間を実現します。
さらに、室内の音が外に漏れることもありません。楽器演奏やお子様の声など周囲に気を配る必要はありません。