ガラス(フロートガラス)に約700℃まで加熱した後、ガラス表面に空気を吹きつけ、均一に急激に冷やして製造します。普通のガラスに比べて、約3.5倍~4倍の耐風圧強度を持つガラスです。強度が高いので割れにくくなっています。
見た目は、フロートガラスとまったく同じで、通常人間の目では見分けることが出来ません。
そして、もうひとつ大きな特徴は割れ方の違いです。普通ガラスは写真のように、鋭く刃物のように割れるのに対し、強化ガラスは粉々に砕け散ります。強化ガラスは別名安全ガラスと言います。
強化ガラスなら、割れた破片で手を切ったりするなど怪我はしませんが、普通ガラスはとても危険です。
≪用途≫
住宅はもちろん、学校やオフィス、デパート、高層ビル、ドアのガラスに強化ガラスは採用されています。
ガラスによる事故や怪我を未然に防ぐ、高い安全性を実現した高機能なガラスなのです。
住宅の場合ですと、テーブルトップや窓、棚板等などによく使われています
≪注意点≫
・強化ガラスには防犯性能はあまりありません。
ちょっとでも割れると全面が粒粒に崩壊してしまうので、怪我の危険もなく、逆に侵入しやすくなってしまいます。
・強度は高いものの、衝撃やちょっとした傷で全面が割れてしまいます。特に先の尖ったものに弱いという弱点があります。
クルマの緊急脱出用ハンマーは、先端に突起が付いていることで強化ガラスを簡単に破ることができるのです。
・強化ガラスは、ガラスの再カットが出来ません。
寸法の再修正が効かないので、発注寸法には注意が必要